うつの症状と患者への接し方【効果があるなしは少量から試しながら】

特徴が異なる3つの原因

女性

新薬の優れた効能

何が原因でうつ病になるのかは、人によって千差万別ですが、ストレスが主な要因であることは広く知られています。ただしそのストレスにも、内的要因と外的要因という2種類があり、それぞれで性質が異なっているのです。まず内的要因ですが、これは本人の考え方や物事の捉え方など、主観的によって生み出されるストレスです。それに対して外的要因は、他人や生活環境など、本人の力が及ばない場所で発生するストレスになります。例えば、内的要因のストレスは自分の性格に依存するため、考え方さえ修正すれば、その発生を防げるのが特徴です。ところが外的要因では、上司からの無理な業務命令や、自宅周辺の騒音など、本人の自助努力では対処できないのが特徴となっています。そのため、うつ病の原因が内的要因なら比較的治療しやすく、外部要因の場合は治療も複雑化するのが特徴です。しかしながら、それらとは全く異なる第3の原因もあり、それが遺伝的要因です。決定打となるほど強力な原因ではありませんが、それでも両親の一方がうつ病を患っていれば、その子供は通常より2倍から3倍程度、発症率が高くなるとされています。直接的な発病原因は人により違いますが、うつ病はそれらの特徴が異なる3種類の原因のうちの1つ、もしくは複数によって引き起こされるのです。旧薬から新薬まで、抗うつ剤には様々な製品が揃っていますが、初診の際に第1選択薬として選ばれるのは大抵新薬です。その1つにはSNRIという分類の薬もあり、これはノルアドレナリンおよびセロトニンの再取り込みをブロックする働きがあります。うつ病ではそれらの物質が体内で枯渇することが分かっており、SNRIはその減少を抑え、少しでも増えるようにサポートしてくれるのです。ノルアドレナリンは物事に対するヤル気を高め、意欲も向上させる効果を持っています。また、セロトニンは精神的な落ち込みや不安を和らげる効果があり、どちらも治療に欠かせない物質なのです。そのためSNRI系の抗うつ剤を服用すれば、不安が消えてヤル気が出るという2つの効果が得られるようになっています。またSNRIは旧薬と違い、その2つの物質に限定して効果を発揮するため、副作用が少ないことも第1選択薬に選ばれる理由です。ただし、新薬が効かない体質の人には三環系などの古い抗うつ剤が処方される場合もありますので、旧薬が効かないという訳ではありません。そのほか、四環系は副作用を減らした代わりに効き目も減った薬ですが、睡眠導入効果があることから、不眠で悩む人に処方されることもある抗うつ剤です。

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